バチルスLSBについて

バチルスLSBについて
                         植物栽培微生物研究会
1. 内訳
バチルス属菌・・・47種類以上
乳酸菌   ・・・動物性と思われる物3~5種類
         植物性と思われる物8~9種類
酵母菌   ・・・アルコール発酵性酵母
         有機酸生成酵母

2. 効能(過去の有効例)
    イチゴ:うどんこ
         灰色かび
         炭疽
         萎黄

    きゅうり:うどんこ
         ベト
         カッパン

    トマト:灰色かび(ボト)
        葉カビ
        ウドンコ
        青枯れ

    メロン:うどんこ
        カッパン
        ベト

    ネギ・ニンニク:赤さび(予防)発生したら追いつかない
        白絹病 予防が効果的、発症後も改善はするが、顕著ではない
        軟腐  予防が効果的、発症後も改善する
        菌核  出難い 軽い物は改善が見られるが、病痕は残る

 副次的効果として、植物が活性化する事が認められた。

3. 効果発現のメカニズム

○バチルス属菌
  高温や低温、乾燥等過酷な条件でも生き続ける能力を持つものも居る。性質としては好気性菌である。一言で   バチルスと言うが、枯草菌という藁や枯れた植物を分解しながら生息する者や、納豆菌の様に藁に居て、人間   の役に立つ者等もいる。
   体外酵素として蛋白質分解酵素等多種な酵素群を出す。また、他の微生物の生育を阻害する物質を出すもの
  も在り、バチルスが高濃度に存在すると、他の微生物が繁殖し難い。
  葉の表裏面に付く。土壌中でも繁殖する。

○乳酸菌
  主に糖類を分解してエネルギーを得るが、その最終産物として乳酸を作るものが良く知られている。乳酸菌は
 嫌気性菌と思われているが、偏性嫌気性の物と、普通に好気条件で生育する者とある。一般的には好気性のも  のが多い。
  良く知られる性質として、乳酸を作りその酸の力で他の菌の生育を阻害する。酸に弱い者は極短時間で死滅し
  てしまう。また、体外に他の菌の生育を阻害する物質を出し、他の菌を静菌する。高温にも耐える。
  葉の表裏面につく。また、気孔の周囲に張り付き植物の分泌物を食す。土壌中でも繁殖する。

○酵母菌
  良く知られているものは、パンに使うドライ・イーストや酒造りに使
  う酵母、味噌や醤油の製造に使う酵母等である。
  酵母は、麹菌、乳酸菌・納豆菌と共に体外酵素を大量に分泌する為「3大微生
  物」と言われている。
  好気条件でも嫌気条件でも生育する。また、塩分にも強く、他の微生物
  が生育出来ない位糖分の高い条件でも生育する。アルコールに対しても
  10%以上の濃度でも生育する。
  貴腐ブドウやアケビの割れた実が腐らないのは、この酵母の働きによる。
  主に糖分を分解してエネルギーを得る。その際アルコールを生成する者
  のと有機酸を生成する者とある。
   生育速度が速く、逸早く葉の表裏面の微生物指定枠を占拠し、他の微生物の
  着床を妨げる。


○麹菌
  酒や味噌・醤油の製造の際に作る麹に使われる微生物。糸状菌。好気性菌。
 でんぷん質・蛋白質等を分解し、ブドウ糖や有機酸・高級アルコール類を
 生成する。前期3種の微生物と違い、名前の通り糸状に菌糸を伸ばし
 て生育する。増殖は、菌糸が培地に廻りきってくると胞子を作り飛散して
 増殖を繰り返す。
  酸性条件、高塩分でも生育する。
  酵母との相性が良く、共生関係の主体となる。澱粉質を分解し糖に変える
  麹菌の周囲に酵母菌が共生する。

  >現在は、麹菌はマルチバチルスに混合されて居りません。


 マルチ・バチルスは現在のところ、主に糸状菌等に対して生育抑制効果を発揮しております。
 植物の葉の表面には、微生物が存在し得る席の様なものが存在し、その席を先に占有したものがその優先権を持ちます。上記のバチルス菌や乳酸菌は、先有菌に対して自らが持つ性質により、先有菌を攻撃し、席を奪ってしまいます。酵母も同様に席を奪い、葉の表面を覆って他の菌の付着や生育を阻害します。(抗菌物質や酵素により分解し、餌とする)
 ウドンコ病の原因菌は酸やアルカリに弱いため、前期の菌類の作る有機酸類により淘汰されていきます。
 また、病原菌より先に葉の表面に付着すると、他の菌の胞子が付着し難く、仮に付着しても、その発芽や生育を阻害し、植物を病害から守ります。

 冬場のハウス内においては、約1カ月間、夏場のハウス及び露地栽培においては約2週間から3週間効果を発揮しました。
 さび病に対しては、予防で散布した部分では、さび病の発生を阻害しました。しかし、さび病が発生した後では病気の進行速度について行けず、治療効果が現れる前に病気が蔓延しました。
 うどんこ病や灰色かび病に対しては、発病後散布しても治療的効果が得られました。ベト等に対してもさびと同様、治療効果より予防効果が期待できます。

 土壌に散布することにより、糸状菌類の過繁盛を抑え、健全な土壌細菌相とします。

効果的な使用方法

規定濃度は500倍希釈を推奨しておりますが、濃く掛けても障害発生は全く有りません。希釈又は散布前に、原液を一度45℃位の微温湯(3倍量位の)に希釈し、その後200ℓ等に希釈すると、散布後の効果が高まります。
バチルスが、休眠状態になっていることがあるため、活動を開始させる為に微温湯で活動開始させるのです。特に、冬場は必ず微温湯で一度目覚めさせて下さい。

初めて使用される場合、最初の1回目は300倍希釈で散布して下さい。2回目は、3日後に500倍希釈で撒布して下さい。その後は、2週間ないし1ヶ月に1度の500倍液散布をお奨めします。(予防は500倍液散布で良い結果が得られます)

ウドンコ病等は、散布後3日目位には拡がらなくなります。薄く粉をふいた位の物は、消失するようです。

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